ヘクソカズラ(屁糞葛)

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アイスクリームを買いに近所のスーパーへと歩く道すがら、見つけたのはヘクソカズラの花。
身近な場所に普通に生える蔓性の野草です。

ヘクソカズラの花
▲1cmほどの小花。
白地に中心はイチジクのようなシックな色をしています。
花弁の先にはフリルもあって、なかなかのオシャレさん。

しかし、この美しい花よりも、もっぱらクローズアップされるのはその強烈な名前のほうでしょう。
乙女には口に出すのもはばかられる「屁糞」を冠する草の名は、全草から発するニオイによるものです。

ヘクソカズラのニオイを科学的に言うと、葉や茎が傷つけられた時に発生する「メルカプタン」というガスが原因ですが、これはオナラのニオイの元となっているものと同じものです。
ということは、比喩でも誇張でもなく、ヘクソカズラは本当にオナラのニオイを持っている植物ということです。

ヘクソカズラの花
▲花を逆さにすると、火がついたお灸のように見えるので「ヤイトバナ(灸花)」の別名があります。
他には「サオトメバナ(早乙女花)」なんていう可憐な名前も。
しかし、一度聞いたら忘れられないのは、やはり「ヘクソカズラ」です。

・・・
「ウンチのニオイがするかもよ。」

一緒にいた5歳と6歳の甥に、ちぎった葉や実を差し出してみました。
子供達はそれはもう嬉しそうに、目をキラキラと輝かせながらクンクンと嗅いでみせてくれましたが・・・

「あれ? 全然臭くないよ!」

と、二人ともちょっとガッカリした様子です。

古くは万葉集の時代から臭い名前で呼ばれ続けてきたヘクソカズラですが、実際のところ誰もが臭いと感じるわけではないようです。
実のところ私も、名前ほどにインパクトのあるニオイを未だ感じたことがありません。
花や果実を潰した時に「ちょっと臭うかな。」程度なのです。
感じ方に「個人差」があるのか、あるいはニオイの強弱に「個体差」があるのかもしれません。

ヘクソカズラの果実
▲ヘクソカズラの果実。
秋には薄茶に色付きます。

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ヘクソカズラ(屁糞葛)
Paederia scandensx
分類:アカネ科ヘクソカズラ属 多年草
花期:7〜9月

参考文献

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